● 二つ二つの場
生きるか死ぬかの二者択一の場面。生死をかけた戦場。
●片附くばかり
一方に片寄って付く。一方を選ぶ。
●仔細・しさい
わけ。理由。
● 胸すわって
覚悟を決めて。腹を据えて。
● 圖に當たらぬ・図に当たらぬ・ずにあたらぬ
圖に当たる=自分の意図したとおりになる。思ったとおりに事が進む。
●上方風・かみがたふう
上方は畿内をいうが、ここでは広く都会と解釈する。都会風。
● 打ち上がりたる
打ち上がる=気位が高くなる。上品になる。
● 及ばざること
及ぶ=達する。到達できないこと。不可能なこと。
● 我人・われひと
私も他人も。人間は。
● 理が附く・りがつく
理屈を付けて。目を向けて。道理を付けて。
二頁
● 武道に丈夫・ぶどうにじょうぶ
武道の確実な様。武道の本質。丈夫=確かなさま。確実。
● 常住・じょうじゅう
常に。普段。日常。
● 死身に成りて・しにみになりて
心身が死と一体となる。
● 自由
自由自在の境地。
● 落度・おちど
不注意や怠慢によって起こる過失。
● 家職・かしょく
家の職務。家老職、奉行職など。
● 仕課す・しおおす
仕課す=全うする。最後までやり通す。 =仕果す・しはたす