● もろこし・唐土
「中国」を指して呼んだ語

● 我が朝・わがちょう
我が国、つまり日本のこと。

● 沙汰し申さるる・さたもうさるる
沙汰する=議論する。検討する。  沙汰し申さるる=説いておられる

● 思い取る・おもいとる
悟る。理解する。ここでは(確信する)

● 信心決定・しんじんけつじょう
阿弥陀仏の救済を信じる心が、堅く定まっていること。信心決定は親鸞が広めた言葉とされ、浄土真宗ではよく使われる大切な言葉だそうです。しかし、これは浄土真宗だけに限った言葉ではありません。信心決定は浄土念仏・浄土思想の核心をついた言葉であり、法然の一枚起請文もそれを反映しています。

● 仔細・しさい
条件。理由。

● 三心・さんじん

観無量寿経にある念仏を称える上での三つの心の持ち方。

至誠心・しじょうしん(真実心)

深心・じんしん(深く信じる心)

廻向発願心・えこうほつがんしん(自分が修めた善根功徳を他にも振り向けて、自他ともに極楽浄土に往生しようと願う心)

● 四修・ししゅ

念仏を称える四つの態度。

長時修・ちょうじしゅ(命の終わるまで退転なく念仏を称えること)

恭敬修・くぎょうしゅ(仏法僧の三宝を常に憶念し尊重すること)

無間修・むけんしゅ(間断なく念仏を称えること)

無余修・むよしゅ(余念なく雑行を混えず専一に念仏を称えること)


● 決定・けつじょう
疑いのないこと。きっと。必ず。

二頁

● 二尊・にそん
阿弥陀仏と釈迦仏

● 本願・ほんがん(ここでは阿弥陀仏の本願)
阿弥陀仏が法蔵菩薩として修行中に立てられた四十八願のうち、とくに十八願「もし我仏を得たらんに、十方の衆生到心に信楽して、我が国に生ぜんと欲して、乃至十念せんに、もし生ぜずんば、正覚を取らじ(もし私が仏となり得たとして、十方世界の生きとし生けるものが誠心、信心深い心、歓喜する心で、極楽浄土に生まれたいと願い、阿弥陀仏の名を声に出して十回念じたにもかかわらず、極楽浄土に生まれることができないなら、正しい覚りを得たとは言わない)」

● 一代の法・いちだいのほう
一代=釈迦の全生涯 法=仏法(仏の説いた法。仏の悟った真理。)

● 尼入道・あまにゅうどう
在家のままで形だけ剃髪した者

● 一向に・いっこうに
ひたむきに

● 証のために・しょうのために
証拠として。証明として。

● 両手印・りょうしゅいん
両手の形を押して印としたもの

● 安心・あんじん
心の持ち方。心構え。

● 起行・きぎょう
修行のやり方。

● 至極せり・しごくせり
極地に達している。一枚に至極せり=一枚に書き尽くしている。