● 貧而・貧にして・ひんにして
貧乏でも。「而」は逆説の接続詞、しかも〜であるのに。

● 無諂・諂うなく・へつろうなく
卑屈になることなく。諂う=態度及び言葉を卑屈にして人の機嫌を取ること。

● 富而・富みて・とみて
裕福にして。「而」は逆説の接続詞、しかも〜であるのに。

● 無驕。驕るなし・おごるなし
驕らない。「驕る」=傲慢。態度及び言葉の傲慢無礼なること。=人を見下す事。

● 何如・いかん
いかがですか。どうでしょうか。

● 可也・可なり・かなり
可である=よろしい。「也」は断定の助字。

● 未若・いまだ〜にしかず
未だ〜に及ばない。

● 貧而・貧にして・ひんにして
貧乏でも。「而」は順接の助字、〜にして。

● 富而・富みて・とみて
裕福にして。

● 好禮・礼を好む・れいをこのむ

● 詩云・詩に云う・しにいう
詩経衛風淇澳の篇にある衛の武公を詠じた詩。武公の自己研鑽ぶりを詠じている。

● 如切如磋・切るが如く磋するが如く・せっするがごとくさするがごとく
刀にて切り、鑢にて磋ぐ。骨や角を細工するについていう。「切」とは骨を切って加工する作業。「磋」とは象牙をといで加工する作業。

● 如琢如磨・琢するが如く磨するが如し・たくするがごとくまするがごとし
椎さくにて琢ち、沙石にて磨く。玉や石を細工するについていう。「琢」とは玉を打って加工する作業。「磨」とは石を磨いて加工する作業。

● 其・其れ・それ

● 斯・斯れ・これ
学問の極まりなきを指す。

● 謂與・謂うか・いうか
=言うのでしょうか「與・か」= 与 疑問を表わす助字

● 賜也・賜や・しや
賜よ。 賜=子貢 子貢の名 「也・や」呼びかけの助字

● 始・始めて・はじめて
始めて=お前こそ、それでこそ

● 可・べき

● 與・與に・ともに
=与 いっしょに

● 詩・し
この詩はすべての詩を指す。淇澳の一篇を指すのではない。

● 已矣・のみ
限定の助字

● 告・告て・つげて
話す。

● 諸・これ
広くよく悟る人を指す。子貢だけではない。

● 來・らい
未来。「告往而知來・往を告げて来を知る」過去を話すと未来を知る。