● 天皇・すめらみこと
天智天皇です。前の歌で語句説明されている中大兄と同一人物です。

● 内大臣藤原朝臣・ないだいじんふじはらのあそん
藤原鎌足です。天智天皇とともに大化の改新を断行した盟友であり、藤原氏繁栄の基礎を築きました。藤原鎌足は元々は中臣鎌足と名乗っていましたが、鎌足の臨終に祭し朝廷より藤原の姓を賜りました。以後中臣氏の中でも鎌足の子孫だけが藤原氏を名のるようになりました。

「朝臣」は古代の豪族が氏の下に付けて政治的・社会的地位を示した称号である「姓・かばね」の一つで、天武天皇が定めた八色の姓では上から二番目に高い姓です。

● 詔して・めして
詔・みことのり=天皇の命令、 詔して=天皇が命じて

● 万花の艶・ばんかのにおい
咲き乱れる花々の艶やかな美しさ

● 千葉の彩・せんようのいろどり
紅葉して色づいた葉の彩りの美しさ

● 冬ごもり・ふゆごもり
「春」「張る」にかかる枕詞 冬ごもりした草木が春になり芽をふく意味

● 春さり来れば・はるさりくれば
「さる」は「進行する」の意味、「春がやって来ると」

● 黄葉・もみじ
色づいた葉、紅葉した葉

● 偲ぶ・しのぶ
賞美する

● 青き・あおき
青葉、まだ色づいていない葉

● 嘆く・なげく
「早く色づかないかな〜」と嘆息する。

● そこし
そこが

● 恨めし・うらめし
恨めしい。残念である。

● 秋山吾は・あきやまわれは
秋山こそすぐれているとします、私は。