● 麻續王・をみのおほきみ
皇族出身と思われますが伝未詳の人です。日本書記に天武天皇の四年四月に麻続王に罪があり本人は因幡に流され、子の一人が伊豆嶋へ、もう一人が血鹿嶋へ流されたとの記述があります。

● 伊良虞島・いらごしま
伊勢湾口に浮かぶ神島、又は渥美半島の先端と考えられています。神島は三島由紀夫の小説潮騒の舞台となった島です。渥美半島の先端は海から見ると島のように見えます。

● 打麻を・うちそを
打った麻から麻續に懸けてある枕言葉

● 白水郎なれや・あまなれや
白水郎=漁夫、「漁夫であろうか、いやそうではないはずだ」という反語表現

珠藻・たまも
=玉藻、藻の美称