● 玉襷・たまだすき
畝傍にかかる枕詞。玉襷をうなぐ=美しいたすきを首にかける 「うなぐ」と「畝傍」をかけて枕詞となった。

畝傍の山・うねびのやま
大和三山の一つ畝傍山で橿原市にある。

橿原・かしはら
奈良県橿原市。神武天皇が即位した地とされている。

● 日知・ひじり
天皇、橿原の日知=神武天皇 古事記「天つ神の御子の天つ日嗣を知らしめす」より出る。

● 御代ゆ・みよゆ
御代から、時代から 「ゆ」は「〜から」という時間的起点をあらわす。

生れましし
お生まれになった。

神のことごと
神武天皇以後に即位した現人神である天皇はことごとく。

● 樛の木・つげのき
別名とがのき

● いやつぎつぎに
いや=いよいよ、ますます、いよいよ次々に

天の下・あめのした
天下=国家

知らしめしし
治められた、統治なされた 「知らす」は民情を知るで、そこから「統治する、治める」の意味になった。

天にみつ・そらにみつ
大和にかかる枕詞 古い枕詞「そらみつ」を改作したもの。

● 置きて
さしおいて、後にして。

● あおによし
=青丹よし 奈良にかかる枕詞 奈良坂で顔料の青土を産したところからという。

奈良山・ならやま
大和と山城の国境の山

いかさまに
どのように、どんなふうに

思ほしめせか・おもほしめせか
いかさまに思ほしめせか=何を思われたか

● 天離かる・あまざかる
空の彼方の遠く離れた

● 夷・ひな
いなか、地方、都から遠く離れた地

● 岩走る・いはばしる
近江にかかる枕詞

● 淡海・おうみ
=近江

● 楽浪の・ささなみの
大津にかかる枕詞 琵琶湖南西沿岸一帯を「楽浪・ささなみ」といった。

● 大津の宮
近江の国大津京

● 知らしめしけむ
治められたという、統治なされたという意味。「けむ」は過去推量の助動詞

二頁

● 天皇・すめろぎ

● 神の尊・かみのみこと
天智天皇を尊称した言葉

● 大宮・おおみや
皇宮

● 大殿・おほとの
御殿

● 霧れる・きれる
かすんでいる

● ももしきの
「ももしき」は「ももいしき・百石木」の変化した語。多くの石や木で造ってあるの意から「大宮」にかかる枕詞。

● 大宮処・おおみやどころ
皇宮の辺りを

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