死りし・みまかりし

泣血哀慟・きょうけつあいどう
血の涙が出るほど泣く。

天飛ぶや・あまとぶや
「軽」にかかる枕詞 天を飛ぶ雁にかかる枕詞だが、転じて「軽」にもかかる。

軽の路・かるのみち
軽の地

吾妹子・わぎもこ
私の妻

ねもころに
よくよく、ねんごろに

やまず
絶えず

まねく
絶え間がない、頻繁に

狭根葛・さねかずら
常緑蔓性の灌木でつるが別れて延びていった先でまた合う。「会う・逢う」の枕詞

大船・おおふね
大船を頼りにするところから「たのむ」にかかる枕詞

思ひ憑みて・おもいたのみて
思い頼んで

玉かぎる・たまかぎる
「磐垣淵」にかかる枕詞 かかり方はわかりません。

磐垣淵・いわがきふち
岩が垣のようにめぐっている淵

隠りのみ・こもりのみ
隠れるように

沖つ藻・おきつも
海の沖に生えている藻。「なびく」の枕詞) 

靡きし・なびきし
私になびいた。私に従った。

黄葉・もみじば
「過ぎ」の枕詞

二頁

過ぎて去にきと・すぎていにきと
「過ぎ」は「死ぬ」の意味。死んでしまったと。

玉梓の・たまずさの
手紙を運ぶ使者は梓の枝を持って、これに手紙を結び付けていたことから「使」にかかる枕詞

梓弓・あずさゆみ
射ると音が出るところから「音」にかかる枕詞 

おと
声、話し

言はむすべ・いはむすべ
なんと言っていいか

せむすべ
どうしたらよいか 

千重の一重・ちえのひとえ
千分の一 

情・こころ

玉襷 ・たまだすき
「畝」にかかる枕詞

畝傍の山に 鳴く鳥の ・うねびのやまに なくとりの
次に続く「声」の序詞

玉鉾 ・たまぼこ
「道」にかかる枕詞

すべをなみ
すべき方法がないので、しかたなく