● うつせみ
この世に現に生きている人。転じて「この世」

● うつそみ
この世の人、この世、現世、「うつせみ」の古形

● 槻の木・つきのき
ケヤキの古名 

● こちごち
あちこち

● 児・こ
=妹 「妹」を親しんだ言い方

● 天領巾隠り・あまひれがくり
「領巾」は肩にかけるショール 「天」=天女 隠り=雲に隠れる

● 白妙・しろたえ
白い布、白色

● 鳥じも・とりじも
「鳥のように」の意味から「朝立ち」にかかる枕詞

二頁

●隠りにしかば
隠れてしまい、死んでしまい

●みどり児・みどりご
赤ん坊、一歳から三歳までの幼児

●男じもの
男であるのに 「じもの」は接尾語

●腋・わき
=脇

●枕つく・まくらつく
嬬屋にかかる枕言葉

●嬬屋・つまや
寝室

●昼はも
昼はもう 「はも」上の語を取り立てて強める意を表す。

●夜はも
夜はもう 「はも」上の語を取り立てて強める意を表す。

●息づき
ため息

●せむすべ
=為む術 どうすればよいのか。

●逢う因を無み・あうよしをなみ
逢うことができないので

●大鳥の
大鳥の両翼が重なり合う「羽交い」の意味から「羽易の山」にかかる枕言葉。

●石根さくみて
石根・いはね=岩や木の間 さくみて=踏み分けて行く、踏み越えて行く。 

三頁

● なずみ来し
来し・こし 苦しみながら来た、あえぎながら来た。

● 吉けく・よけく
よいこと

● 玉かぎる
ほのかのかかる枕詞