● 鶏が鳴く
地名「東 (あづま) 」にかかる枕詞。東国の言葉が鳥のさえずりのようにわかりにくいからとも、鶏が鳴くと東から夜が明けるからともいう。
● いにしえ
むかし
● 勝鹿・かつしか
=葛飾 今の千葉県北西部
● 真間・まま
今の千葉県市川市真間の辺り
● 手児奈・てこな
● 麻衣・あさぎぬ
● 青衿・あおくび
青いえり
● ひたさ麻・ひたさを
他の糸を交えない純粋の麻。粗末な衣の材料として使われた
● 裳・も
腰から下にまとった衣服。スカートのイメージ
● 掻きは梳らず・かきはけずらず
掻き梳る=櫛でけずる=櫛でとかす「は」は強意
● くつ
履き物の一種。皮革・布・木・藁(わら)などで作った、足先をすっぽりと覆うもの
● 斎児・いはいご
大切に育てられた良家の子女 斎=汚れがない
● しかめや
及ばない
● 望月の足れる面わに・もちづきのたれるおもわに
「望月」は「足れる」にかかる枕詞。満月の如くまんまるい豊かな顔
二頁
● 水門入り・みなといり
港に船を漕ぎ入れる
● 行きかぐれ・いきかぐれ
吸い寄せられる。誘い寄せられる。
● 人の言う時・ひとのいうとき
「言う」はここでは求婚。人が求婚した時
● 身をたな知りて
自分自身を一心に思い詰めて。「たな」は、十分、すべて
● 奥津城・おくつき
墓所。下界から隔てられた奥まった領域