● 志貴皇子・しきのみこ
志貴皇子は天智天皇の第七皇子として生まれました。壬申の乱によって天智天皇の皇子は皇位継承の可能性がなくなり、政治には無縁の人でしたが、万葉集に六首の歌が取られ歌人として歴史に名を残しました。志貴皇子が没して五十年以上後の事ですが、770年に称徳天皇が崩御すると、度重なる政変による粛清で天武天皇の男系皇族がいなくなったため、聖武天皇の皇女を妻としてその間に他戸王をもうけていた志貴皇子の六男白壁王が光仁天皇として即位し、天智天皇の皇統を復活させました。結果として志貴皇子の系統が現在まで皇室の系譜を継承しています。光仁天皇の子が桓武天皇です。

● 石激る・いはばしる
岩の間を激しく流れ落ちる

● 萌え出づる・もえいづる
新芽の萌え出る

● 垂水・たるみ
小さな滝

● さ蕨・さわらび
「さ」=みずみずしい、若々しい、「さ蕨」=蕨の新芽)