一頁
●水江・みずのえ
氏又は地名 よくわかっていません。
●浦島の子・うらしまのこ
浦島=名、子=愛称
●墨吉・すみのえ
=住吉
●とをらふ
ゆれている
●思ほゆる・おもほゆる
思い出される
●水江・みずのえ
氏又は地名 よくわかっていません。
●浦島の子・うらしまのこ
浦島=名、子=愛称
●釣りほこり・つりほこり
釣って得意になって
●七日・なぬか
●海界・うなさか
海の限界
●わたつみ
本来は「わたつみ」一語で「海神」の意味するが、ここでは「海」を意味する。
●女・をとめ
乙女
●たまさかに
偶然に
●い漕ぎ向ひ・いこぎむかい
漕いでいくと出会い。
●相誂ひ・あいあとらい
お互いに言葉を掛け合って
●こと成りしかば・ことなりしかば
ことが成立した=話がまとまった=結婚することになった。
●かき結び・かきむすび
かたく約束して
●常世・とこよ
海の底にあるとされていた常住不変の世界である「不老不死の仙境」
二頁
● わたつみの神の宮
海神の宮殿
● 内の重・うちのへ
内側の囲い、奥の囲い
● 妙なる・たえなる
立派な
● 殿・でん
御殿
● 携はり・たずさわり
手を携えて、手を取り合って
● ながき世に
長い間
● ありけるものを
暮らしていたものを
● しましくは
しばらくは
● ことも告らひ・こともかたらい
ことの次第をも話し
● 明日のごと・あすのごと
明日になれば
● 来なむ・こなむ
必ず帰ってくる
● いへらく
いうには
● 常世辺・とこよべ
仙境
● 今のごと
今のように
● 逢はむとならば
会おうと思うなら、一緒に暮らそうと思うなら
● 櫛笥・くしげ
竹製の櫛箱
三頁
● ゆめと
決して、絶対に
● そこらくに
何度も、くれぐれも
● 堅めし言・かためしごと
かたく禁じた言葉
● 見かねて
見ることができず
● あやしと
変だと思い
● そこに思はく
そこで思ったのだ
● 家ゆ出でて
家から出て、家より出て
● 三歳の間に・みとせのほどに
三年の間に
● 家うせめや
家がなくなることがあろうか、いやありはしない
● 筥・はこ
=箱
● 家はあらむと
家は現れるであろうと
● 玉櫛笥・たまくしげ
美しい竹製の櫛箱、玉は美称
● 常世辺・とこよべ
仙境
四頁
● 反側び・こいまろび
転げ回り
● 足ずりしつつ
足をすり合わせる、身悶えして嘆く様
● 心消うせぬ
気を失ってしまう
● ゆなゆなは
のちのちは、ついには
● 後ついに・のちついに
その後に、とうとう
● 家地・いえどころ
家があったあたり
反歌
● 住むべきものを
「べき」→ 可能、「ものを」→ 逆説 住んでいられたのに
● 剣刀・つるぎたち
「な」にかかる枕詞。「な」は刀を示すことから同音にかける。 自分の心によって
● おそや
愚かだなあ。
●この君
浦島の子