二十四五 一頁

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十七、八歳頃に訪れる試練(逆境)を乗り切り、二十四、五歳になれば、声もよくなり体型も安定します。能(申楽)の道においては、宝ともいうべき二つのものがあります。それが「声」と「姿」です。この二つの宝が定まるのがこの頃(二十四、五歳)です。この二つは若い盛りにふさわしい芸が生まれる源でもあります。十二、三歳の頃の「高く響く声」と「容姿の愛らしさ」は、十七、八歳頃には声変わりと背が伸びることで消えてしまいます。それに対して、二十四、五歳の頃に定まった「声」と「姿」は、一生の芸の上手下手を左右します。
