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申楽の由来
序のはじめのページは神儀篇の要約であり、申楽の由来について述べられています。申楽は、釈迦が説法していた時代の印度と日本の神代の時代(神話の時代)を起源とする芸事で、聖徳太子に使えた秦河勝が天下泰平と人々の娯楽のために演じた歌舞をその子孫が伝えたものだとしています。申楽が長い歴史と伝統を持つ神聖な芸事であることが強調されています。
「学ぶ」ことは「まねる」こと。
「その風を学ぶ力、およびがたし(その当初の芸をまねることは、もはやできない)」
「古きを学び、新しきを賞する中にも(古い芸をまね、新しい芸を工夫する中にも)」← 次ページ
「学ぶ」は「まねる(真似る)」に起源があり、風姿花伝では「学ぶ」は「まねる」という意味で使われています。風姿花伝第二・物学条々で、「物学」を「ものまね」と読ませているのもそのためです。
そして、風姿花伝では「物まね」とは「演技」のことであり、「物まねする」とは「演技する」ことです。
続ける力
芸道の第一段階は、指導者のやることをそのまま素直にまねて、基本の型をしっかりと身につけることです。何事であれ続けるためには、きちんとした基本の型を身につけることが不可欠です。「続ける力」伊藤真 幻冬舎新書 P79参照
観世の名の由来
観世座、観世家として使われる観世の名を、観阿弥と世阿弥の二人の名に由来すると思っている人も多いかと思いますが、観世の名は観阿弥の幼名が観世丸であったことに由来します。
