み吉野の象山の際の木末には<巻六・九二四>
この歌を一言で解釈すれば「吉野の朝はさわがしい」です。
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歌を深く味わってみます。
山部赤人が吉野の宮で詠んだ長歌には、反歌が二首添えられており、そのうちの一首です。
「吉野の宮から吉野川を挟んで対岸にある象山の山間に茂り立つ木々の梢から、こんなにも騒がしく鳥たちの鳴き声が聞こえてくることだ」
時刻は夜明け、吉野の宮に朝日が差し込み始めた頃、対岸の象山で一斉に鳥たちが鳴き始めます。
吉野の朝は鳥たちの大合唱で始まります。それは、遠くから徐々に聞こえてくるのではありません。山の稜線が朝日でしらみ始めたとたん、この時を待っていたとばかりに、鳥たちは一斉に鳴き始めるのです。
この歌を一言で解釈すれば「吉野の朝はさわがしい」です。